【まとめ】やりがい搾取の問題

概要


2020年東京オリンピックのボランティアにおける、「やりがい搾取」の問題について取り扱うものである。

 

やりがい搾取とは


労働者が、金銭による報酬の代わりに”やりがい”という報酬を強く意識させられることで、賃金抑制が常態化したり、無償の長時間労働が奨励されたりする働きすぎの組織風土に取り込まれ、自覚のないまま労働を搾取されている状態を言う。

 

“ボランティア”と”やりがい搾取”


「やりがい搾取」の言葉については、東京大学教授の本田由紀氏により名付けられたもので、2010年頃に出現した。

一般的に、企業と労働者との関係において使われるケースが多い。

しかし今回、東京オリンピックにおけるボランティアに対しても用いられた理由としては、本来、報酬が発生しない労働(少なくとも日本では)にも関わらず、度を超した要求や劣悪な待遇が、昨今の労使間の情勢と酷似していることが起因とされる。

 

要求や待遇について


 

・大会ボランティアに対しては、1日1,000円の交通費のみ支払われる。ちなみにプリペイドカードによる支給である。誰も興味はないがオリジナルデザインである。

 

・命を扱う医療スタッフにも報酬は支払わない。(しかし、医療機関や医師会などの関係団体に対して積極的に協力を求めている)

 

・早朝競技のボランティアは、前日の終電を利用して前夜会場入りすることを指令されている。

 

ボランティアの種類


2020年東京オリンピックにおけるボランティアは、「大会ボランティア」と「都市ボランティア」の2種類が存在する。

 

大会ボランティア


大会が募集するボランティアで、競技会場などの大会関係施設における会場内誘導・案内や受付、競技運営サポートなどを行う。

以下は大会ボランティアのパンフレットより抜粋。

 

大会ボランティアの種類

案内(16000~25000人)
会場内等で観客および関係者の案内、チケットチェック、セキュリティチェックサポート等を行います。関係者が円滑に日本に入国・宿泊できるよう、空港やホテルでの案内を行います。

競技(15000~17000人)
各競技および練習会場内において競技運営等のサポートを行います。

移動サポート(運転等、10000~14000人)
関係者が会場間を移動する際に車を運転し、快適な移動となるようサポートします。

アテンド(8000~12000人)
海外要人等が快適に日本で生活できるよう接遇を行います。空港や会場等において、海外要人の接遇を行います。選手団がに入る前から準備を行い、選手が快適な競技生活を送ることができるよう、外国語でのコミュニケーションサポート等を行います。競技を終えた選手がメディアからインタビューを受ける際に、外国語でのコミュニケーションサポート等を行います。

運営サポート(8000~10000人)
競技会場、、車両運行等の運営サポートを行います。ユニフォーム配付施設においてスタッフのユニフォーム配付を行います。ユニフォーム配付施設や、会場、空港等において、事前に登録された情報を基に、関係者が保有するIDの発行をします。

ヘルスケア(4000~6000人)
観客やオリンピック・パラリンピック関係者等に急病人やけが人が出た場合に、「ファーストレスポンダー」として速やかに対応します。選手にけが人が出た場合、医務室への搬送サポートを行います。競技を終えた選手に対して、ドーピング検査員が検査を実施する際のサポートを行います。

テクノロジー(2000~4000人)
通信機器等の貸出しや回収等のサポートを行います。競技会場内で競技結果の入力や表示を行います。

メディア(2000~4000人)
国内外のメディアが円滑に取材ができるよう、各種サポートを行います。記者やフォトグラファーの取材の管理サポート等のほか、記者会見をスムーズに行うための準備・運営サポートを行います。大会を記録するための記録用写真および動画の編集サポートやの新聞制作のサポートを行います。

式典(1000~2000人)
各競技の表彰式において、選手や関係者の案内、メダル・記念品の運搬等を含めた表彰式運営のサポートを行います。

 

都市ボランティア


が募集するボランティアで、観光・交通案内が主な業務である。

以下は申込サイトより抜粋。

 

「都市ボランティア」には、開催都市・東京の「顔」として、選手をはじめとする大会関係者や国内外からの旅行者・観光客等を「おもてなしの心」を持ってお迎えするとともに、明るく、楽しい雰囲気で案内することで、大会に花を添え、盛り上げの一翼を担う大会メンバーの一員としての活躍が期待されます。

 

感謝の意を込めたメダルを貰えるぞ


大会の森喜朗会長は大会ボランティアについて、感謝の意を込めて「参加してくれた人にメダルを記念に渡せるよう調整している」と話した。

交通費しか払わない中での、その寛大なるお心遣いと名誉な称号の付与にボランティア一同は感謝すべきである。(

 

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投稿者:一般国民
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【まとめ】やりがい搾取の問題”のコメント(2)

  1. アバター 匿名 さん

    貴重な情報有難うございます。
    専門的な知識と経験が必要な方には、こうした募集が来ているのですね。
    何故、電波技術協会からは報酬を出せるのに、大会組織委員会からのボランティアには出すことが出来ないのでしょうね。

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