昭和37年2月(東京オリンピック開催のおよそ2年前)に東京都区部全域の19才以上の2,000人を対象に「東京オリンピックに関する世論調査」を実施している。その中でのアンケートに対する回答は以下の通りだった。
Q:東京でオリンピックが開催されますが、いつかご存知ですか? 1964年だと知っている 67.9% 1964年だと知らない 32.1%
Q:2年後に開かれる東京オリンピックに賛成ですか? 大いに賛成 38.1% 決まったことなので賛成、反対だが決まったことなので仕方がない 45.3% 反対 9.7% 分からない、その他 6.9%
また、出典の著書の中で以下の分析が加えられている。 (前略) “この既成事実に引きづられるという傾性が、以後の人びとのオリンピックにたいする反応傾向をすでに暗示していた点が重要である。積極的賛成、あるいは反対という明確な、そして断固とした意見の方向づけなしに、なんとはなしにオリンピックが近づいてきて、蓋を開けてみると予想外に面白いという事実を知って、あらためてテレビにかじりつく、という反応傾向の基調” (後略)
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出典 |
日本放送協会放送世論調査所1967 「東京オリンピック」 第2章 にもかかわらずの論理 第1節 低調なムード |
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4 人が賛同しました
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